花澤香菜、梶裕貴から刺激受けた
エンタメNEWS2025年4月11日12:15 PM
花澤香菜 (C)ORICON NewS inc. 撮影=上野留加
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で『謎解きはディナーのあとで』(毎週金曜 後11:30~)が放送中。同枠の放送20周年を記念して、4月より放送時間が変更され、本作はその1作目となる。ORICON NEWSでは、同作で国立署の新米刑事にして世界的な複合企業「宝生グループ」の令嬢・宝生麗子役を務める声優の花澤香菜にインタビュー。作品やキャラクターの印象、影山役の梶裕貴や麗子の上司で警部の風祭京一郎役の宮野真守との収録エピソード、自身の謎解き力、“ディナーのあと”の習慣などを聞いた。(撮影:上野留加/取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明)
【写真】インタビュー中に照れ笑い 花澤香菜の撮り下ろしカット
■麗子を演じる上でのこだわりは毒と光
『謎解きはディナーのあとで』は、東川篤哉の同名ミステリー小説が原作。東京都国立市を舞台に、麗子の執事兼運転手で鋭い推理力と毒舌を持ち合わせた影山が、暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつ、主人公の麗子が遭遇した事件の謎を解き明かしていく毒舌執事×本格ミステリー。これまでドラマ化、映画化。漫画、舞台化など数多くのメディアミックスで話題を呼び、シリーズ累計495万部を突破している。
――作品の印象を教えてください。
【花澤】 私生活で小説は読むのですが、ミステリーやSFといった頭を使って読むような作品はあまり触れてませんでした。それでも『謎解きはディナーのあとで』は読んでみると、とても読みやすいと感じました。
ミステリー要素はしっかりありつつ、麗子ちゃんも影山も風祭警部も面白い人たちというのはあるかもしれません。麗子ちゃんは華やかな世界にいるけど身近に感じるような人間らしさもあって、悪態をつくのも面白い。ドラマ化などもされていて、いろんな人が楽しめる作品だなと思いました。
――花澤さんが演じる麗子の印象は?
【花澤】 いい子ですね。育ちの良さもありつつ、モノローグすごいことになっている一面もあって、喜怒哀楽を激しめに表現したり自分に自信があったりするところは、見ていて気持ちいいです。演じていてもとても楽しいです。
――演じる上で意識したポイントは何ですか?
【花澤】 ちょっと毒があるところと彼女に感じた“光”ですね。毒と言ってもジメジメしていないことと、彼女の素敵な部分である明るくてポジティブで自分に自信を持っていること、その二つは特に意識して演じました。
――麗子のモノローグはなかなかな口調もありますが、花澤さん自身は普段は……?
【花澤】 モノローグだと「なんだと!」みたいなテンションになっちゃうこともたまには(笑)。人間ですからね。
――おっしゃるとおり。では比較的やりやすかったということでよろしいでしょうか?
【花澤】 ちょっと待ってください!そうなるとちょっとお話が違ってきます(笑)。あくまでそういう部分はわかるという感じで、楽しく演じられました。
――失礼しました(笑)。麗子はよく喋るし感情の起伏も激しいので、アフレコは大変だったのでは?
【花澤】 麗子ちゃん視点でお話が進んでいくし推理もするし、さらにシーンがテンポよく切り替わっていくのもあって。しんみりから急に風祭警部が出てきてめちゃくちゃになる……みたいな切り替えは大変で、アフレコ後はヘトヘトになっていました(笑)。
■影山役・梶裕貴&風祭警部役・宮野真守から刺激「私も負けていられない」
――梶さん演じる影山とのやりとりや宮野さん演じる風祭警部のキャラクターも見どころですが、アフレコでの印象的な出来事があれば教えてください。
【花澤】 私(麗子)と梶君(影山)は物語を進める役割もあるので割と台本通りで、一番余白があるというところで、アドリブを入れてくるのは宮野さんが多いです(笑)。どうしてそこまで丁寧に描くのというぐらい風祭警部の“ムダな動き”が多い上に、宮野さんの自由なお芝居が入るのでカオスなことになっています(笑)。
――梶さんはどうでしょうか。
【花澤】 影山はボソボソ喋るけど嫌味を響かせなければいけないという塩梅が難しいだろうなと感じました。きっと読者それぞれの中に影山の“脳内再生”があるだろうし、監督の中にもあると思います。そこに近づけていく作業をしっかりされていました。(影山は)爽やかに嫌味を言うところがとってもいいですからね。
――花澤さん、梶さん、宮野さんの3人は共演経験も多いと思いますが、改めて感じた梶さんと宮野さんのすごさは?
【花澤】 梶君はここに来てまた新しい役に挑戦しているのはすごい。影山は長ゼリフの推理をタイトな尺に入れる必要があるのに、割とボソボソ喋っているので息が持たない中でやらなければいけない。大変なことなのにさらっとやっているのを見ると、すごいなと思います。
宮野さんはもう「風祭警部=(イコール)宮野さんなのでは?」と思わせる、キャラへの入り込み方が素晴らしいです。このセリフをどういうふうに言うのだろうと期待をさせてくれるのは、エンターテイナーだなと感じます。
――常に刺激をもらえるお二人なのですね。
【花澤】 二人とも進化を続けていらっしゃるので、私も負けていられないです。
――影山も風祭警部も個性的ですが、花澤さん的に気になる方は?
【花澤】 私、眼鏡フェチなところがあって。しかも影山は執事という属性も乗っているから、いいですよね!影山は何かしらの癖に刺さるキャラをしているのでズルい。麗子ちゃんとのやりとりで急にデレてくるのもズルいですね(笑)。私にどんな言葉を吐いてくれるのだろう、ちょっと厳しいことを言ってくださいみたいな気持ちになるので、キャラクター的には影山の方がワクワクします。
■自身の推理力には自信なし 脱出ゲームで「全然役に立たなくて(笑)」
――ミステリーなどにはあまり触れてこなかったとのことですが、推理や謎解き自体はどうでしょうか?
【花澤】 私、推理ができないので苦手ですね。こうだろうと考えても全然違っていることがほとんどです(苦笑)。ただ小学生の頃、『怪人二十面相』などは図書館で夢中になって読んでいた記憶はあります。あとは以前、『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』でカトリー役として事件を解決していたときは、謎解きができている気持ちになれました(笑)。
――推理小説に限らず、例えば脱出ゲームなども?
【花澤】 脱出ゲームは一度だけ、友達に誘われて行ったことがありますが、全然役に立たなくて。何をすればいいかわからずウロウロしていたら、「花澤さんはあそこ探して!」と言われて、こんなみじめな気持ちになるなら来なければよかったと思ったほどです(笑)。ちょっと謎解きは苦手ですね。
――推理が苦手という部分では麗子に近い部分もあるので、影山の毒舌が花澤さん自身にも刺さったのでは?
【花澤】 そうですね(笑)。麗子ちゃんは溜めて溜めて怒りを爆発させるので“怒り弾”を込めるイメージで受け止めていました。
――花澤さん自身が影山に指摘されたら、思わず納得してしまいそうなことは?
【花澤】 この間Snow Manの佐久間大介さん、アルコアンドピースさん、山崎玲奈ちゃんと私の4組で「ラジレート」というラジオの特番をやった際、そんなはずではなかったのですがラジオが好きすぎるあまり、一人で変なテンションになってお客さんにまで引かれちゃいました(苦笑)。そんなとき影山がいてくれたら、ちょっとは抑えられたのかな?
――好きなものに対してテンションが上がりすぎたとき、ちょっといさめてほしいと。
【花澤】 そうですね。自分は冷静に生きていると思っていたけど、その日家に帰って熱いシャワーを浴びながら、ちょっと興奮しすぎたな、こんなにも乱れるのだなとめちゃくちゃ反省しました。
――よく言えば意外な自分の一面が発見できたという。
【花澤】 自分で確認するのはいいけど人にだいぶ見せてしまったので、それはちょっとやめておいたほうがよかったなと思います(笑)。
――タイトルにちなみ、花澤さんが“ディナーのあとで”よくすることがあれば教えてください。
【花澤】 ディナー後は、そのままの勢いで“宿題”ができればまず“宿題”をやります。まだいけないなというときは30分くらいバラエティ番組を観て、一旦リラックスします。
――ディナー後すぐに“宿題”に取りかかる姿勢は見習いたいです。
【花澤】 その方がその後の時間がゆっくり使えますからね。
――特に“宿題”などがないときは?
【花澤】 韓国ドラマを観ます。私はラブコメ専門で、『恋のゴールドメダル(~僕が恋したキム・ボクジュ)』が好きです。恋模様がかわいいし、ナム・ジュヒョク君がめちゃくちゃカッコいいんです!
――最後に見どころをお願いします。
【花澤】 小説ともドラマとも違う作品になっているところや、アニメーションならではの表現は楽しみにしていてもらえれば。ミステリーをしっかり楽しめつつギャグ要素も強めなので、あまり気張らずにいろんな世代の方に観ていただきたいです。
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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アニメ
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