腹の底から笑いたい!この夏に観直したい“コメディドラマ”10選!

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タレメREPORT2015年8月19日2:59 PM

「空元気も元気のうち」という言葉があります。元気な振りをしていれば、自然と人は元気になります。「笑う門には福来る」。元気に笑えば幸せは必然的に引き寄せられてくるもの。しかし、元気がどうしても出ない時、こんなドラマを観てみてはいかがでしょうか?ドキドキしたり笑ったり、時々ハラハラしたり・・・。この夏にぜひ観直して頂きたい、思わず笑顔になってしまう“コメディドラマ”を10作品選んでみました。

あり得ない設定だからこそ面白い!学園コメディ『毎度おさわがせします』『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』

子どもたちに衝撃を与えた1985年放送の『毎度おさわがせします』。ありえないシチュエーションで、ありえないエッチなハプニングが次から次へとおこり、世の小中学生男子をドキドキさせたものです。当時は・・・いや、今でも公言するのをはばかられるような単語も、思いきり言っていたのが印象的でした。

ありえないシチュエーションといえば、片思いの相手を追い男子校に転校、さらに寮で同室に・・・と、まさに奇跡のシチュエーションと言えるのが、2007年『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』。ジャニーズJr.の中でもトップクラスの演技派と言われていた生田斗真さんの出世作です。堀北真希さんののほほんとした雰囲気が、現実離れした設定や、時に熱くなる真剣な表情も少年っぽく、とてもマッチしていました。少年たちの和気あいあいとした学生生活をのぞき見しているような楽しさもあり、絶大な女性人気を得ました。

逆に、同時期の作品で男性支持を得たドラマといえば、2001年の韓国映画のリメイク、2006年の『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』ではないでしょうか。90秒しか物を考えられない頭の不自由なヤクザの若頭、長瀬智也さん演じる榊真喜男が、10歳年をごまかして高校に入学し、周囲の優等生たちを巻き込みながら卒業を目指します。暴力やギャンブルばかりで普通の子ども時代を送れなかった真喜男も、心やさしい同級生、新垣結衣さん演じるひかりや、手越祐也さん演じる桜小路との交流で友情や愛情に目覚め、どこか冷めた優等生たちも真喜男の熱さやまっすぐさに感化されていきます。笑えて感動して泣ける、一粒で何度もおいしい作品です。

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愛すべきおかしな隣人から目が離せない!『のだめカンタービレ』『リーガル・ハイ』

2006年に放送され映画版も製作された『のだめカンタービレ』。指揮者を目指しながらピアノ科に通うエリート、玉木宏さん演じる千秋真一と、実は才能があるのに、その変態じみた行動もあいまって、全く評価されずにいた上野樹里さん演じる“のだめ”こと野田恵を中心とした、音楽家たちの成長を描いたコメディ。のだめと千秋の暴走をどう表現するのか、放送前には不安視されていましたが、月9枠には珍しいほど、特撮や人形を使った特殊効果が自然に挿入され、マンガの世界を見事に表現しました。ファンタジーな表現とリアルな音楽シーンがバランスよく、原作ファンのみならず、ドラマからも新たなファンを大きく増やしました。

わがまま・屁理屈・自分勝手・無駄遣い・ついでに打たれ弱いと、最悪な性格なのになんとなく痛快な変人弁護士、堺雅人さん演じる古美門のなめらかなしゃべりがたまらなく面白い、2012年放送の『リーガル・ハイ』。振り回される新垣結衣さんもさることながら、こっそりひっかきまわしてほくそ笑む小池栄子さんの存在や演技も素晴らしく、まさにドラマ史に残るコメディ作品と呼べるでしょう。

痛快に飄々とトラブル解決!『ショムニ』『時効警察』

江角マキコさんの人気を不動のものとした、自由奔放ながらも仕事のできるОL・坪井千夏と庶務二課の面々のドタバタストーリー、1998年『ショムニ』。自分勝手な理屈ながらも、結果的にみんなを幸せにしてしまう、安心して見られるドタバタ加減がスッキリ爽快です。

そして、ある意味爽快、ある意味でモニョる作品が、麻生久美子さんの民放ドラマ初出演にて初ヒロイン作品、2006年の『時効警察』。未解決事件を趣味で捜査する、オダギリジョーさん演じる霧山修一朗。「髪の毛が乱れたから嘘をついている」など、独自の着眼点に感心させられたり、重ねに重ねられるギャグの中にひっそり真相が隠されていたりと、どうでもよさそうで目が離せないお話ばかりでした。意味不明なシュールな表現もわれわれを翻弄してくれます。犯人は逮捕されず、「この件は誰にも言いません。」とカードが発行されるのみ。犯人も同様にモニョる、そんな作品。パート2の8話はオダギリさん自身が監督を務められています。

非常識だから冒険なんだよ!『勇者ヨシヒコと魔王の城』

むちゃくちゃなストーリー展開ながらも人を引き付ける、テンポの良さと絶妙なギャグが楽しい福田雄一監督の、2011年『勇者ヨシヒコ』シリーズ。RPGをそのまま実写にしたシュールな作品は視聴者に衝撃を与えました。ローコストながらもキャストは実力派ぞろい。ムロツヨシさん、上地春奈さんをはじめ、個性的な俳優さんを数多く輩出しており、同ドラマのインパクトがどれだけ強かったのかを物語っています。

普通だけど普通じゃない?日常の面白さ!『木更津キャッツアイ』『王様のレストラン』

視聴率的には振るわなかったものの、口コミによるDVDの売り上げが高く、再放送の方が本放送よりも視聴率が高いという異常現象を起こしたのが、2002年の『木更津キャッツアイ』。交通の便が悪く「陸の孤島」とも呼ばれる木更津市。地元の変な有名人や、変な先輩、地元名物、地元七不思議・・・。「友達の友達は友達」「友達の彼女は元カノ」など、地方民ならよくわかる「地方あるある」をちりばめ、地方民には懐かしさを、都心民には物珍しい面白さを見せてくれました。斉藤由貴さん主演の、主婦が夏目漱石になってしまう昼ドラ『吾輩は主婦である』。満腹になると人の20年後が見えるようになってしまう深田恭子さん主演の『未来講師めぐる』。ヤクザが落語家になる『タイガー&ドラゴン』など、コメディが得意な宮藤官九郎さん脚本。朝ドラ『あまちゃん』といい、近年のコメディドラマは宮藤さん抜きでは考えられません。

そして、日本のコメディで外せないのが、1989年の『やっぱり猫が好き』の脚本で注目された三谷幸喜さんでしょう。1994年の『古畑任三郎』シリーズの演出は衝撃的でした。同じ劇場型演出のコメディ、1995年『王様のレストラン』は、トレンディドラマで人気だった山口智子さんや筒井道隆さん、鈴木京香さんを起用。なぜか給食センターで働いていた伝説のギャルソンを松本幸四郎さんが演じられました。癖のあるメンバーたちが集まり、傾いたフレンチレストランを再建するドタバタ劇。松本さん演じる千石が、何気なくスタッフの才能を見抜き、何気なく奮起させてしまう・・・。まるで私たちもスタッフも、魔法にかけられたように千石さんの魅力にはまっていってしまいます。

テレビの手法や表現方法を模索し、常に新しい刺激を私たちに与えてくれるコメディドラマ。視聴率や枠に関係なく、ドキドキワクワクさせてくれる名作はまだまだたくさんあります。お腹を抱えて大笑いしながら往年の名作ドラマを楽しむ。そんな夏の過ごし方も素敵だと思いませんか?

今回選ばせて頂いた、思わず笑顔になってしまう“コメディドラマ”10作品

『毎度おさわがせします』
『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』
『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』
『のだめカンタービレ』
『リーガル・ハイ』
『ショムニ』
『時効警察』
『勇者ヨシヒコと魔王の城』
『木更津キャッツアイ』
『王様のレストラン』

文/藤原ゆうこ

 

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