積極的なコラボが目立つAKBとモー娘。 キーマンは指原莉乃ら「モー娘。ファン」メンバー

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タレメREPORT2017年3月8日7:55 AM

2月21日に行われたAKB48の小嶋陽菜さんの卒業コンサート(前夜祭)にモーニング娘。元リーダーの高橋愛さんがゲストとして登場、小嶋さん、指原莉乃さん(HKT48)、柏木由紀さんらとともに『LOVEマシーン』を熱唱し大いに盛り上がりました。

このコンサート以外にも、CD、テレビ番組など、最近はAKB48とモーニング娘。の積極的なコラボが目立ちます。もともと番組などでの交流がほとんどなかった両者ですが、これにはどんな背景があるのでしょうか。

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指原莉乃さんとモー娘。コラボの“サシニング娘。”も話題に

先日のコンサートでは、高橋愛さんの大ファン同士の小嶋さんと指原さんが高橋さんとの“デュエット権”をかけてゲームで対決。指原さんが勝ったものの、小嶋さん、審判役の柏木由紀さんとともに4人で、高橋さんが参加していたユニット「モーニング娘。さくら組」の『晴れ 雨 のち 好き』を披露。この曲は小嶋さんが「一番好き」という曲とのことで、全員がノリノリで歌っていました。

1月に発売されたAKB48の最新アルバム『サムネイル』では、指原さんがモーニング娘。'17の現役メンバーとコラボし、“サシニング娘。”のユニット名で『Get you!』という曲を競演しています。この曲は、3月8日に発売されるモーニング娘。'17のニューシングルにも収録されます。

また、指原さん率いるHKT48の新ツアーでは、サシニング娘。の『Get you!』を指原さんがソロで披露した以外にも、モーニング娘。の楽曲をHKT48メンバーでカバーしています。

指原さんは自身のデビュー前からモーニング娘。の大ファン。それもインターネット掲示板“2ちゃんねる”のモーニング娘。のページに入り浸るようなオタク的なファンだったといいます。自身がスターとなった今もモーニング娘。のコンサートに頻繁に出向き、現役メンバーとの交流もあり、特に佐藤優樹さんがお気に入りメンバーとのことです。

この2年くらいの間にテレビ番組での競演も増加

もともと、この2組はいわばライバル関係にあり、テレビの歌番組でも両者が属するAKB48グループとハロー!プロジェクトのグループが共演することはほとんどありませんでした。

2012年に日本武道館で行われた指原さん主宰のアイドルイベント『指原莉乃プロデュース「第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』は、ももいろクローバーZ、乃木坂46、アイドリング!!!など当時旬のアイドルグループは軒並み出演していましたが、モーニング娘。は出演せず、ハロプロからは派生ユニット的な立ち位置のBuono!が出演したのみでした。

ところが2年ほど前から、フジテレビ系の音楽特番『FNS うたの夏まつり』や『FNS歌謡祭』でのアイドル競演企画で一緒に歌ったり、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で同じ週に出演することもありました。そして今年に入ってCDやコンサートでの競演。指原さんがMCを務めるバラエティ番組にハロプロメンバーが出演することもあります。

AKB48グループ内にもモーニング娘。ファンは多い

AKB48のメンバーには指原さんだけでなく、小嶋さん、柏木さんらモーニング娘。ファンを公言しているメンバーも多く、彼女たちがグループの中心人物になってきていることも大きいと思われます。小中学生時代にモーニング娘。に憧れてアイドルを目指した世代がスターに成長した今、モーニング娘。との共演は念願のことだと思います。

グループ内でも特に発言力のある彼女たち、指原さんがツイッターなどでモーニング娘。のことを書いたりしていると、共演の流れができるのは自然なことでしょう。

こういうSNSの存在も大きく、以前はライバル関係にあるグループは、共演はもちろん、ステージの外でも仲良くしている姿を見せることも少なかったのですが、今は番組やライブでの共演などの際にツイッターやブログで仲良くしている姿を見せてくれています。これらはファンにとっても嬉しいことだと思います。SNSの普及によりファンとメンバーの距離感が近くなったと言われますが、アイドル同士の距離も近くなったといえます。

指原さんたちよりあとの世代のメンバーは、すでにAKB48がブレイクしてから加入したメンバーが多く、憧れのグループがAKB48だったと思いますが、そういう意味ではAKB48内で“モー娘。チルドレン”の最後の世代である指原さんや小嶋さん、柏木さんらの動きは2者をつなぐのに大きな存在だといえます。

アイドル戦国時代といわれ久しく、小規模のグループは淘汰されていく一方、固定のファンを数多く抱えているAKB48グループやハロプロは急激に勢いを失うことないと思います。ただ勢いを維持していくためには、こういった形の積極的なコラボも有益なことではないでしょうか。一方のファンがもう一方のグループの魅力やメンバーのキャラクターを知ることができ、さらなるファンの拡大につながると思われます。今後も両者のコラボや、その他アイドル界で事務所やレコード会社を横断した企画がますます活発になることが楽しみです。

文/田中裕幸

 

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