真矢ミキさん主演の『さくらの親子丼』の第2シリーズがスタート 難役に挑む8人の少年少女に注目

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タレメREPORT2018年12月3日10:48 AM

真矢ミキさんの主演で昨年放送され好評を博した連ドラ『さくらの親子丼』(東海テレビ/フジテレビ系)。

その第2弾『さくらの親子丼2』が12月にスタートします。

今回の第2シリーズでの舞台となるのは子どもシェルター「ハチドリの家」

真矢さんとともに、シェルターで暮らす8人の少年少女のキャストには今後が楽しみな若手俳優が顔を揃えます。

そんなキャストたちを紹介するとともに、彼女たちが選ばれた舞台裏も紹介します。

■井頭愛海さん、岡本夏美さんなど次代をリードしそうな役者たちがずらり

『さくらの親子丼』は、真矢さん演じる主人公・九十九さくらが営む古本屋を舞台に、事情がある人々に親子丼を無料で振る舞い、心の交流をしていくという内容でした。その第2シリーズは、“家族”“親子”という枠からはじき出されてしまった子どもたちが生活を余儀なくされる「子どもシェルター」が舞台。その過酷な現実に打ちのめされながらも、食事を通じ子どもたちと向き合う、さくらと子どもたちの愛と苦難の物語となっています。

 

注目されるのは、シェルターで暮らす少年少女役のキャスティング。8人のなかでもメインの古井戸貞子役に選ばれたのが、「全日本国民的美少女コンテスト」出身の女優・井頭愛海さん。記憶と言葉を失い、出自がまったく不明で、その風貌から“貞子と呼ばれるようになる少女です。ドラマ中盤までは台詞は一切ない予定とのことで、表情やまなざし、動きだけで表現するという難しい役どころとなっています。

 

井頭さんは、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016年度)でヒロインの娘役に抜擢され、新人ながらしっかりした演技力で評判となりました。その後『明日の約束』(カンテレ/フジテレビ系)などドラマを中心に経験を重ねてきた井頭さん。今回の難役は、女優として大きなステップアップとなる作品となるかもしれません。

 

入居者の中ではリーダー格の少女・新城由夏役を演じるのは岡本夏美さん。2014年のドラマ『GTO』(カンテレ/フジテレビ系)で注目され、その後多数のドラマ、映画でキャリアを重ね、映画『女流闘牌伝 aki-アキ-』(2017年)で主演したほか、舞台『ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018』(2018年)でヒロイン役を演じるなど着実に成長しています。正統派のヒロインキャラだけでなく、今年放送のドラマ『賭ケグルイ』(MBS/TBS系)で見せたエキセントリックな役柄まで、幅広い引き出しを見せ、その演技力が評価されています。

 

そんな岡本さんの芝居について、主演の真矢さんも「この子が本当にエンジンをかけてくれたんですよ」と絶賛、現場で大いに刺激を与えているようです。

 

■子役時代から実績のある役者も 演技力に期待

 

その他のキャストでは、実の母親からの暴力を受け「ハチドリの家」に入所するが、それでも母親を慕い続けるという井口茜役に柴田杏花さん。こちらも難しい役柄です。

 

柴田さんは、2007年ドラマ『名探偵コナンドラマスペシャル「工藤新一の復活!黒の組織との対決」』で灰原哀役にて本格的にドラマデビュー。その後数多くの映画・ドラマに出演。初主演した映画『瀬戸内海賊物語』(2014年)のほか、近年では映画 & ドラマ『咲-saki-』、映画『アオハライド』『くちびるに歌を』などに出演しており、演技のキャリアは豊富。今回の難役をどう演じるか注目です。

 

母親の借金返済のため風俗店で無理やり働かされ、その上店の売上金を盗み、「ハチドリの家」に逃げ込んで来た藤島玲役には尾碕真花さん。井頭さんと同じく、「全日本国民的美少女コンテスト」出身で、アイドルグループ「X21」のメンバーとして活動してきました。今月グループが解散となり、本格的に女優としての道を歩み始めた尾碕さん。

 

いきなりのこの難役を取り組むことで、壁にぶつかることもあるかもしれませんが、彼女にとって貴重な経験になると思われます。

 

その他、病院長の娘という裕福な家庭で育つものの、父親の過度な期待に応えられず、虐待を受けたのち、AV に出演、自殺未遂をしてしまうという小宮山詩役に祷キララさん、自分の名前が嫌いで、名前を変えたいという少女・白鳥マリア役に日比美思さん。義父から性的虐待を受け、それに気付いた実の母からも虐待を受けるという難役です。

 

■オーディションでは「芝居の力」より「キャストの人間性」

 

一方男性キャストでは、性同一性障害を抱える少年・中里拓士役を浦上晟周さんが演じます。子役時代から実績があり、2013年のドラマ『家族ゲーム』(フジテレビ系)で注目され、その後もNHK大河ドラマ『真田丸』などドラマを中心にキャリアを重ねてきました。そんな彼も現在18歳。顔つきも精悍になってきた浦上さんの、成長した芝居に注目です。

 

ナイフで人を刺してしまう事件を起こし、少年院へ。仮出所後、行くあてもなく「ハチドリの家」に入ってきた大豆生田香役を演じるのは塩野瑛久さん。母の元に帰りたいと強く思っているが、母からは疎まれ続けているという複雑な役柄です。塩野さんは2013年に『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)のグリーン役で注目を集め、2014年には舞台『純平、考え直せ』に主演するなど、さまざまな作品に出演しています。

 

今回8人の少年少女はオーディションで選ばれたとのことです。審査では、芝居の力を見るのではなく、作品が扱うテーマに対する興味や、自己アピールするときの勢い、そこに感情の揺らぎを感じられるかなど内面性を重視し、キャストの人間性が、作品の世界観と合うかどうかを最も大切にされたといいます。

 

番組プロデューサーは審査にあたって「自分と役の断層を乗り越えることができる、人間への好奇心と社会への想像力、役を作り上げることの情熱、それらを求めてオーディションを行いました」とコメントしています。

 

8人のキャストには、演技経験豊富な人、過去の作品でその演技力を評価された人もいますが、それだけでなく、役者としてのもっと本質的な部分も認められ、今回選ばれたということでしょうか。スキル、人間力ともに評価された若者たちの演技でのぶつかり合いに注目です。

 

キャストたちはすでにクランクインしています。井頭さんは 「それぞれが前向きに生きようとする力強いドラマです。私も貞子として全身全霊で演じていきます!貞子の成長も見守ってくれると嬉しいです」、岡本さんは 「一瞬一瞬を大切に演じて、観ている方がホッと温かく、そして美味しそうなお料理を見てお腹がすいてしまうような、素敵なドラマになったらいいなと思います」と意気込んでいます。

 

オトナの土ドラ『さくらの親子丼2』は東海テレビ/フジテレビ系で12月1日(土)スタート。

 文/田中裕幸

 

 

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