生田絵梨花、2nd EPインタビュー
エンタメNEWS2025年3月21日5:00 PM
生田絵梨花 photo by renzo masuda
2024年に1st EP『capriccioso』でソロデビューを果たした生田絵梨花が、5日に2nd EP『bitter candy』をリリースした。NHK『みんなのうた』に起用された「かくれんぼ」や、自身初となる冬ソング「モンブラン」に加え、作詞作曲を手掛けた「上出来」「無視」、sumikaの片岡健太が作詞作曲を担当した「アンサンブル・シャングリラ」、meiyoが手掛けた「Clap & Clap!」、椎名林檎がシーナ・リンゴ名義でともさかりえに提供した「カプチーノ」のカバーなど、充実の楽曲を収録する。今回のインタビューでは「新しい扉を開いた」という本作についてたっぷりと語ってもらった。
――新作『bitter candy』はとても上質なポップス作品になっていると感じました。タイトルに込めた意味を教えてください。
【生田】曲調はポップでかわいらしいものが多い一方、歌詞には苦しみや感情の苦みが含まれているものがあるので、“甘さ”と“苦さ”が共存する様子を表現する言葉としてbitter candyがしっくりきたんです。それでこのタイトルに決めました。
――1st EPと比べて、どのような変化や進化を感じましたか?
【生田】1st EPは、いま思うとその時々の感情がおももくままに作っていった印象があるんですけど、今回は「こういう曲調を増やしたい」とか「ライブで盛り上がる曲がほしい」とか明確なコンセプトをもって制作しました。その結果、楽曲のバリエーションが広がったと感じています。
――ご自身で作詞・作曲した曲について聞かせてください。
【生田】「上出来」は失敗やうまくいかないことに直面したとき、どうしたらその沼から抜け出せるだろうかと考えながら作った曲です。落ち込んでいるとき、どんな言葉だったら少しは受け入れられたりとか、励ましたりとかできるのかなって思ったときに、「上出来」っていう言葉がしっくりきたんです。「上出来」っていう言葉を使うと、「今やれることは精一杯やったよ」っていうポジティブな気持ちになれるなと思って。サビに何度も出てくる「上出来」というフレーズをコーラスにすることによって、聴いた人が自分自身を鼓舞するように声かけできるんじゃないかとイメージしました。
――「無視」はいかがでしょうか?
【生田】何かわかり合えなかったり許せないことがあったとき、相手に口や心を閉ざして無視してしまうことってあると思うんです。引き返せずに強がっている様子や、不安や心細さを振り払うような明るさ軽快さを曲にしてみました。吹っ切れていく開放感みたいなものを感じながら楽しんで聴いてもらえたらうれしいです。
――アルバム制作時にこだわったポイントは?
【生田】曲ごとに声の表情を変えたり、リズムの乗り方を変えたり、それぞれの曲にあわせて表現できたらいいなと思ってレコーディングしました。
――確かに、声の出し方もさまざまで、後ノリ(少し遅らせてリズムに乗ること)っぽく歌っているところもあったり、すごく幅が広がったように感じました。
【生田】わぁ!それを感じてもらえて本当にうれしいです!もともとはクラシックピアノから音楽を始めたこともあり、譜面どおり正確に弾いたり歌ったりするのが身に染みついていて。でも、1拍の間にも実は幅があって、その間でいろんな表現ができるっていうことを知ったんです。歌うときにはどの楽器の音を意識して音の幅をつかんだらいいかとか、ディレクターさんにもたくさんアドバイスをいただいて学ばせていただきました。
――特にそういった成長を感じられたのはどの曲ですか?
【生田】「カプチーノ」ですかね。ディレクターさんからも「新しい扉が開いたね!」って言っていただきました。ともさかりえさんのオリジナルバージョンに耳がなじんでいたので、このアルバム用にR&Bっぽくアレンジされたオケを聴いたときに、どう乗っていいかがわからなかったんですけど、それこそディレクターさんに音の乗り方とかタイム感を伝授してもらって。そうしたら今までだせなかったような声やニュアンスが、このアレンジに引き出してもらえたように自分でも感じました。
――楽しみながら取り組めたんですね。
【生田】そうですね。めちゃくちゃ後ろめで歌ったりとかして、「こんな攻めてもいいのか」とか思いながら(笑)。
――ピアノの演奏も変わってきそうですね。
【生田】そうなんです。もともとピアノの演奏に関しても、勢いよく弾く曲は得意だったんですけど、間(ま)をあけるとか、待つとか、そういうのは苦手だったんです。自分の性格的にもそういうところありまして…(笑)。だからもともと持ち合わせてなかった部分なんですけど、自分にそういう伸びしろもあるんだなっていう発見をし始めてます。
――レコーディングで苦労した楽曲はありましたか?
【生田】「アンサンブル・シャングリラ」は“どこで息継ぎするねん!”っていう感じで…大変でした(笑)。
――sumikaの片岡健太さんによる曲ですが、すごく楽しんで作曲したんだろうなっていう雰囲気が伝わる曲ですね。
【生田】私も片岡さんの想いをこの曲から感じて、本当にうれしかったです。実際ライブに足を運んでくださって、私のステージだったりとか、ファンの方の温度感みたいなところも生で見ていただいたうえで、ライブで演奏したときの楽しい景色を想像して書いてくださったんだろうなっていう。
――片岡さんとはどんな打ち合わせをしたんですか?
【生田】どんな種類の掛け合いができる曲にしたいかとか、どんな色のイメージの曲にしようかとか、たわいもない話とか、とても聞き上手な方なのでいろいろとお話をさせていただきました。それで最後に「じゃあ、いましゃべった会話をふまえて、何でもいいからタイトルをつけてみてもらえますか?」っていうことになって。
――そのときはなんていう仮タイトルにしたんです?
【生田】ちょっとそれは言えないです(笑)!
――非常に気になりますけれども…。
【生田】本当に聞き上手なのでいろいろ話しちゃって(笑)!
――このアルバムのライブをするなら、どんな演出をしたいですか?
【生田】ファンのみなさんに一緒に参加してもらいながら楽しめるライブにしたいですね。ただ、そんな妄想をしながら参加型の楽曲を今回一気に増やしてしまったので、みんなが大変そう(笑)。ファンのみなさんが練習できる機会とかあったほうがいいのかなぁ。お願いするにはいろいろ考えなくちゃですね。
――ライブも楽しみです。ハマいくの相方である濱家隆一(かまいたち)さんにはどの曲を聴いてもらいたいですか?
【生田】やはりmeiyoさんが楽曲提供してくださった「Clap & Clap!」ですかね。私にとっても初のラップパートがあるんです。ハマいくの「ビートDEトーヒ」では濱家さんのラップに私が合いの手を入れる担当なので、今度は濱家さんに合いの手を入れてもらいたいです!
――最後に、最近経験した“苦くて甘い出来事”があれば教えてください。
【生田】む、難しい!えっと…これまで洋服の“毛玉”について気にしたことがなかったんですけど、私、普段すごい毛玉をつけてるらしくて(笑)。この前、衣装さんに「めっちゃ毛玉ついてるよ!」ってイジられてすごい恥ずかしかったんですけど、それをきっかけに、人生初の毛玉取りを購入しまして。最近の毛玉取りって、強さとかも調節できて楽しくて、毛玉取りが日課になってるんですよ。毛玉をイジられたのはちょっとビターな気持ちでしたけど、日々の日課ができてよかったなっていう話でした!
■プロフィール
生田絵梨花(いくた・えりか)
1997年1月22日生まれ。ドイツのデュッセルドルフ出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格。21年にグループを卒業。現在はミュージカルをはじめドラマ・映画など幅広く活躍。23年12月には、ディズニー100周年記念作『ウィッシュ』の主人公・アーシャ役の日本版声優を務めた。NHK音楽番組『Venue101』ではMCを務める。ソロアーティストとしては22年からライブ活動を始め、24年4月10日、ソロアーティストとしてのデビュー作となる1st EP『capriccioso』をリリース、25年3月5日に2nd EP『bitter candy』をリリースした。
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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