松井珠理奈、SKE48卒業後は幅広い仕事に意欲 そしてその先に見据えるものは…
タレメREPORT2021年2月10日6:24 PM
12年間にわたってSKE48の中心メンバーとして活躍してきた松井珠理奈さんが、昨年ついに卒業を発表、2月3日に卒業記念シングル『恋落ちフラグ』をリリースしました。そんな彼女のアイドル卒業後の展開について、筆者が行ったインタビューのコメントも交え紹介します。
★SKE48の絶対的エースとして活躍する一方、作詞、振付にも積極的に携わる
珠理奈さんのSKE48卒業シングル『恋落ちフラグ』は、卒業曲ながらしんみりとした感じにはならず、普段のSKE48らしい楽しさ全開の曲になっています。そのカップリングに収録される楽曲では、自身の卒業ソング『Memories 〜いつの日か会えるまで〜』と、グループ内ユニット「Black Pearl」が歌う『Change Your World』で珠理奈さんが作詞を担当しています。
特にBlack Pearlに関しては、メンバーの人選から始まり、作詞、振付など珠理奈さんがプロデュースに関わっています。作詞をするにあたっては、メンバーに、「今後のSKE48をどうしていきたいか」「今まで悔しかったことってある?」など、「作詞のために」とは言わずにいろんなヒアリングをしたそう。そこで得た言葉や意思を参考に、イメージが湧き上がってきた中で書いたといいます。だからメンバーたちからは歌うにあたって「感情を込めやすい」と評判がよかったとのことです。
珠理奈さんは、メンバーとして卒業することにもちろん寂しさを感じる一方、今後もこうしてプロデュース的な形でSKE48に関わっていければうれしい、と意欲を見せています。昨年2月の卒業発表の際にも、「作詞や振付は今後も積極的に手掛けてみたい」と語っていましたが、これには、AKB48グループの総合プロデューサーで、ほとんどの楽曲で作詞を手掛ける秋元康氏と今後のSKE48について話した際、「珠理奈は本当にいつもプロデューサー目線だな」と言われて、その言葉に背中を押されたといいます。自分が中心になって輝くことだけでなく、ほかのメンバーが輝くことに喜びを感じるそうです。
もちろん自分が表に出る仕事についても「やりたいことがいっぱい」といいます。これまでメインの活動となっていた歌やダンスは継続したいとのこと。2019年にはソロでアルバムをリリースしていますが、今後もソロアーティスト活動展開には期待できそうです。
それは、もちろん珠理奈さん自身歌やダンスが大好きということもありますが、ファン思いで「ファンとおしゃべりをするのが大好き」という彼女が、歌手活動の場を持ち続けることで、これまでのようにファンとの接点も継続できれば、という思いもあるようです。ファンにとっては、珠理奈さんと直接会う場が卒業後もあるというのは喜ばしいこと。そのためには早くコロナ自粛が収まることを願いたいものです。
★夢を追いかけている人をバックアップすることに意欲
このほかバラエティ番組も最近すごく好きになったといいます。なかでも、昨年出演した『路線バス旅対決』(テレビ東京系)のような外ロケ番組は特に好きだといいます。
歌にダンスにお芝居にバラエティ番組にやりたいことは盛りだくさんですが、特にやってみたいことは“勉強”だといいます。「今まで学ぶということをあまりしていなくて、どちらかといえば、“目の前にあることをやらなければいけない”“学ぶ前に実践しなければいけない”ということがすごく多かったので、SKE48一本でやってきた分、卒業したら自分のことを考える時間ができるかなと思って、人間としてのレベルを上げたいです」(Girls Newsインタビューより)。それはエンターティナーとしての学びに限らず、語学の勉強や一般的な常識のようなことも含めてとのことです。
また裏方のプロデュースワークについても、SKE48や48グループだけでなく、その他のガールズグループ、さらには男性グループやダンサーなどのプロデュースにも関心があるといいます。「とにかく夢を追いかけている人はたくさんいるので、そういう子たちの夢を叶えてあげられるような存在になりたいです!」(Girls Newsインタビューより)と目を輝かせます。
SKE48に限らず、現在の48グループ全体の中でも際立ったスター性を持つ珠理奈さん。その美貌とはウラハラな(?)親しみやすさを生かして、歌やダンスでのカッコよさと、バラエティなどでの親しみやすさの両面を発揮して活躍してくれるのではと思います。
一方、本人が希望するように裏方としての活躍への期待も。珠理奈さんは12年間、SKE48という、極めてファンとの距離が近いグループの最前線で活動してきて、特に率先してファンとの交流をはかってきたことから、ファンが求めるものを実感しながら活動してきました。それは最強のマーケティングリサーチといえ、その活動を通して培ってきたものを生かしたプロデュース活動にも期待できます。
まだ23歳の珠理奈さん。12年活動してきてまだ23歳ってすごいなと思いますが、これからまだいろんなことができる年齢。期待したいです。
文/田中裕幸
写真提供/Girls News