元つばきファクトリー 小片リサが活動を再開 初武道館決定の古巣とともにそれぞれの道での活躍を期待

#それぞれ#つんく♂#グループ#ファクトリー#谷村新司

タレメREPORT2021年6月11日5:00 PM

ハロー!プロジェクト「つばきファクトリー」の元メンバー・小片リサさんが6月1日、芸能活動の再開を発表しました。小片さんは2015年のグループ結成以来サブリーダーを務め、中心メンバーの一人として活動していましたが、昨年10月、SNS絡みのトラブルにより活動を休止、その後グループ活動を終了しました。ファン待望の復帰を果たした彼女の今の思いや今後への期待を記します。

★「これからも歌っていきたい、ステージに立ちたい、という気持ちがとても強かった」

小片さんは、音楽プロデューサー・つんく♂さんが立ち上げた「NICE GIRL プロジェクト!」の研修生「ナイスガールトレイニー」として芸能活動をスタート。その後ハロー!プロジェクトの研修生として活動の場を移し、2015年、「つばきファクトリー」への加入が決まり、デビューへの切符を手にしました。そして2017年、『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』で念願のメジャーデビュー。

その後も順風満帆に活動を続けてきましたが、昨年10月、SNSのいわゆる“裏アカウント”が流出する騒動があり「ハロー!プロジェクトのルールに反する事案が発覚した」として活動を休止。昨年末にはハロプロ及びグループの活動を終了することを発表していました。

そして約8カ月のブランクを経て、「小片本人より、自分のやれるところから芸能活動を続けていきたい、という意志を受け話し合った結果、このタイミングでソロ活動をスタートさせることにいたしました」(所属事務所公式ホームページより)と、活動再開の発表となりました。

小片さん自身もその中で「まず、自分のできることとして歌を歌っていきたいと考えています」「活動再開に対し、さまざまな意見があることは承知の上です。休止中、自分自身と向き合い、今後のことに関してたくさん悩み、考えましたが、やはり私はこの芸能の道を歩んでいきたい、という結論に至りました」と思いを綴っています。

活動再開に伴い、個人ブログも開設。ここでも「ステージに立ち、パフォーマンスをすることが大好きな気持ちはこれまでもこれからも変わりません。
休止中、この先のことをたくさん考えてきましたが、この道以外の場所にいる自分を想像することができませんでした。これからも歌っていきたい、ステージに立ちたい、という気持ちがとても強かったです」と思いを明かしました。

活動再開の当日にはYouTube「アップフロントチャンネル」にて歌唱動画をアップ。ここでは、谷村新司さんや堀内孝雄さん、安倍なつみさんらが歌い継いできた名曲『Far away』を歌唱しています。「この楽曲の歌詞にある言葉が、いま、私が伝えたいことの全てです」(公式ブログより)と、今の彼女にとって思い入れの強い楽曲のようです。小片さんらしいやわらかで澄んだ歌声は相変わらず、だけどちょっと大人っぽい雰囲気も見せる映像で、待ち侘びていたファンを喜ばせました。

★歌はもちろん、演技、写真集、カメラ、作詞など幅広いジャンルでのポテンシャルに期待

小片さんはつばきファクトリー在籍時には1、2を争う人気メンバーでした。歌割においても目立つ扱いで、ミュージックビデオにはメイン役で出演しているものもあります。

グループ結成時は目立つ存在だったわけではありませんが、歌やダンスに対する真摯な姿勢、まじめながらも面白い面ももつキャラクターが浸透。さらにビジュアルも結成時からどんどん磨かれていき、その人気はじわじわと高まっていきました。

そんな小片さんには、特に思い入れ度の強いファンが多い印象で、今回彼女の歌を聴けなかった8ヶ月が、さらにファンが彼女を求めることに繋がったのではないでしょうか。

歌唱動画に引き続き、M-line club(主にハロプロOGにより構成されたファンクラブ組織)メンバーとして、現在行われているコンサートツアー「M-line Special 2021 ~Make a Wish!~」にゲストやオープニングアクトとして出演。ファンにとってライブでの小片さんの歌声を聴ける瞬間は、まさに待ちに待った瞬間ではないでしょうか。

その初日、名古屋公演の5日のブログでは「正直、人生で一番!と思うくらい緊張していたんですが、いざ、ステージに立ってみたらパフォーマンスをすることが好き、という気持ちがどんどん増していって楽しんで歌うことができたと思っています」と綴り、歌うことを好きな気持ちを再認識できたようです。

小片さんにとって今回の騒動やその後の休養期間は、自分を見つめ直すいい機会になったのではと思います。その思いはブログにも綴っていくようですが、さらにそれが歌詞としても昇華していけば音楽的に新たな面をみせられるのではと思います。

また、2019年にはつばきファクトリーの舞台で主人公役を演じ、その演技は高い評価を受けました。自身でも舞台への思い入れは強かったようなので、演技面での活躍も期待したいところです。所属事務所では演劇活動にも力を入れていますが、今の彼女がうまく溶け込めるような座組みの舞台への出演を期待するとともに、外部の舞台やドラマなどへの出演も期待です。

また小片さんは2019年に1st写真集を発売しましたが、こちらも好評。写真を撮られることが好きということで、当時よりもさらにオトナな表情を見せる表現にも期待したいところです。一方で、自身で一眼レフカメラを使って写真を撮ることも好きだという彼女、そちらの面での表現活動にも期待です。

さらに、かつて筆者のインタビューで「私は好きなサッカーを生かしたお仕事もできるようになれればいいなと思ってます。これからもサッカー好きをもっとアピールしていきたいです」(HUSTLE PRESS 2018年7月18日付)と語っていましたが、そちらもぜひ実現してもらいたいものです。

★つばきファクトリーは初武道館決定 いつか二つの道が交わる日が……

一方小片さんが抜け、今年から8人体制で活動している、つばきファクトリー。6月には2ndアルバム『2nd STEP』をリリース、つばきらしさを保ちつつ、以前よりも楽曲に大人っぽい表情も見受けられ、より多彩な音楽性を示す名盤となっています。

そして、つばきファクトリーとして初の武道館単独公演が今年10月に決定したことが先日発表されました。8人体制となったつばきファクトリー。以前と比べると、少しずつグループとしての表情も変わってきています。

小片さんの活動再開が発表された6月1日、つばきファクトリーのメンバーたちのブログでは「別々の道だけどお互い頑張っていきたいです 私も今後の活躍が楽しみです」(リーダー・山岸理子さん)など、それぞれエールを送っていました。単発の企画としてでもいいので、別々に分かれた二つの道がどこかでまた繋がることにも期待したいものです。

小片さんは今後コンサートツアー「M-line Special 2021 ~Make a Wish!~」の6月27日(日)仙台GIGSにゲスト参加、6月20日(日)中野サンプラザ、6月26日(土)戸田市文化会館にオープニングアクトとして参加する予定です。

文/田中裕幸

 

 

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