一躍ブレイク「森七菜」ってどんな子!? これまでのインタビューからエピソードを紹介
タレメREPORT2020年12月15日5:57 PM
ドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)で連続ドラマ初主演している森七菜さん。最近ではテレビで観ない日はないほどの活躍ぶりですが、そんな彼女のあまり知られていない素顔を、筆者がこれまでインタビューした中で聞いたエピソードを中心に紹介したいと思います。
★一人でふらっと映画館に入るほど映画好き
映画『天気の子』公開タイミングに“雨の日の過ごし方”を聞いた際、「雨の日でもよく外出します。傘をさしてお散歩したり、雨上がりのお散歩も好き。映画を観るのも好きだから、雨が強くなってきてちょっと歩くのがきついと思ったら、映画館に入ります」(HUSTLE PRESS 2019年7月)と教えてくれました。それ以前のインタビューの際にも、ふらっと映画館に立ち寄って、ジャンルにこだわりなくアニメから時代劇までなんでも観るという話をしてくれました。今は多忙でなかなかふらっと映画館に入るような機会もないと思いますが、連ドラ撮影が明けた際には、気分転換にゆっくり映画を観られる時間があればいいなと思います。
★森家の食卓 オーディションに受かった日は手巻き寿司でお祝い
現在19歳の森さん。高校生時代は地元・大分で暮らし、仕事のときのみ上京していました。東京で映画やドラマのオーディションを受けて、実家でその結果を聞くということもあったようですが、合格の知らせを聞いたときは「その度にお母さんとお祭り騒ぎになっています。『じゃあ、手巻き寿司でお祝いやな』って!」(HUSTLE PRESS 2018年5月)とインタビューで教えてくれました。それ以外のメニューだと焼肉だったそう。そういえば、以前バラエティ番組に出演した際には“焼肉大好き”“肉食女子”を公言していました。また最近の映画『461個のおべんとう』のインタビューの際には、高校時代にお母さんが作ってくれたお弁当で一番好きなおかずは「特大ハンバーグ」と教えてくれました。
★シリアスなシーンを演じるときには私生活まで引っ張るタイプ
森さんは一昨年、ドラマ『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(2018年、NHK)で、クラスでのいじめに遭い自殺を試みる少女・未希役を演じた際、「脚本を読んで役の未希がかわいそうというか、自分が未希になった感じで『いじめられる。どうしよう……』と思っていました」(HUSTLE PRESS 2018年 5月)と語っていました。撮影期間中は「気持ち的にかなりしんどかったです。重い内容の役柄をやると私生活でも元気がなくなってしまって、お母さんから電話がかかってきても、『うん……』としか言えなくなってしまいます。日々の撮影の中で常に頭の中に自分がいじめられている立場にいるんだということが心に積み重なっていって、元気がなくなっていったのかもしれません。撮影期間中は役柄のことが常に頭にあって……」と、そのときの状況を教えてくれました。その裏には「それを忘れちゃうとその感情がゼロになってしまいそうだと思って」という思いもあったようです。その期間は大変なストレスになっていたのではと思えますが、「でも、撮影がすべて終わったときに、スタッフさんから『森さんでよかったよ』って言ってもらえたのが嬉しくて、それが次への力になりました!」と、芝居を評価してもらえることで、クリアされるようです。
その翌年に出演したドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)は作品全体が重いムードにつつまれていましたが、自身が修羅場のシーンの撮影ではやはり「その撮影の日にはつらくて現場に行くのが嫌だなとも感じていました。次の日に重いシーンの撮影があることを知ると、心にも重いものが降ってきます」(HUSTLE PRESS 2019年2月)と語っていました。そういう取り組みもあり、修羅場のようなシーンで感情を爆発させる芝居にこそ森さんの真骨頂がうかがえ、とても見応えがあるので、注目してもらえればと思います。
★好きだったアイドルは?
小学生時代から広瀬すずさんの大ファンだったと、共演した映画『ラストレター』の舞台挨拶やインタビューでよく語っていましたが、好きだったアイドルについて語ってくれたこともありました。大場美奈さんと共演した映画『地獄少女』の公開時のインタビューの際、「小学生のときはAKB48ブームで、ブロマイドもたくさん持っていました。今回の映画で、早苗役で大場美奈さんも出演されていて『はっ、かわいい!』って嬉しくなりました」(HUSTLE PRESS 2019年11月)と笑顔を見せてくれました。
★脚本家・坂元裕二氏の大ファン
森さんはデビュー当時から脚本家・坂元裕二氏のファンであることを公言し、坂元さん脚本のドラマに出演することを熱望しています。好きになったきっかけは「ドラマ『Woman』(2013年)を観て衝撃を受けて、そのときはまだ脚本家が誰かということは意識していなかったんですけど、その次に『いつ恋』(いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう・2016年)にハマりました。セリフが素敵だなと思って、誰が書いているのかなと思って見たら坂元さんで、『Woman』も書いていた人ということがわかって、次に『カルテット』(2017年)にもはまって、『これも坂元さんだ!』となって、それから意識するようになりました」(HUSTLE PRESS 2018年5月)とその経緯を説明してくれました。大好きな広瀬すずさんが2018年に坂元さん脚本の『anone』で主演しましたが、もちろんお気に入りの作品のようです。
まだデビュー間もなくで、顔が知られていない時代には、坂元氏のサイン会やトークショーにも行ったことがあるといいます。これまで坂元氏の朗読劇には出演したり、書籍『脚本家 坂元裕二』に坂元作品ファンとしてコメントを掲載されたりしたようですが、近く坂元氏脚本のドラマに出演する機会に恵まれることを楽しみにしたいです。
文/田中裕幸