ミセス「ライラック」11週ぶり1位
エンタメNEWS2025年1月8日5:44 PM
多くの人にとって「奇跡の9連休」と呼ばれる大型連休となった年末年始にかけての25/1/13付オリコン週間ストリーミングランキング(集計期間:2024年12月30日~2025年1月5日)では、TOP100内の週間総再生数が2億8637.5万回(先週比6.2%減)で3週ぶりに3億回割れ、TOP500内は5億8387.4万回(同11.0%減)と18週ぶりに6億回割れとなった。TOP500に初登場したのは7作(先週8作)、そのうちTOP100入りは前週と同じく0作だった。
【グラフ】アーティスト別TOP500合計再生数とランクイン楽曲数の推移
【TOP10動向】
■「レコ大」大賞受賞「ライラック」が11週ぶり1位 9週ぶりの首位交代
上位は昨年末の音楽特番効果を顕著に感じさせる再生数増を見せた。2024年12月30日にTBS系で放送された『第66回 輝く!日本レコード大賞』で大賞を受賞したMrs. GREEN APPLEの「ライラック」が11週ぶりに1位に返り咲き、通算17週目の首位を獲得。9週ぶりに首位交代となった。大みそか放送の『NHK紅白歌合戦』でも歌唱した同曲の週間再生数は、自己最高となる1351.0万回(前週比28.5%増)。累積再生数を3億9324.6万回に伸ばした。「ライラック」は同日付週間デジタルシングル(単曲)ランキングにおいても登場39週目で初の首位を獲得した。
Mrs. GREEN APPLEは計4作がTOP10入り。5位(先週4位)は「ビターバカンス」(週間再生数679.3万回/先週比6.4%減)、8位(先週12位)は11週ぶりTOP10返り咲きとなった「ケセラセラ」(週間再生数591.3万回/先週比14%増)、9位(先週8位)「Soranji」(週間再生数588.3万回/先週比2.6%増)と続いた。紅白で「ライラック」とともに披露した「青と夏」(週間再生数456.8万回/先週比16.5%増)も前週21位→14位に上昇。TOP500ランクイン曲は前週24曲→27曲へと増加し、その週間総再生数は2位に約2.7倍差をつける8139.0万回(先週比13.9%増)と圧倒的な強さを見せた。
2位は、前週まで8週連続で1位を獲得し、累積再生数1億回を突破したROSE(E=アキュートアクセント付き)& Bruno Mars「APT.」(2024年10月18日配信開始)。ランクダウンしたとはいえ、週間再生数は1012.6万回(先週比10.8%減)と9週連続で1000万回を突破、累積再生数を1億2109.1万回に伸ばした。
Creepy Nutsは今週も2曲がTOP10入り。4週連続3位の「オトノケ - Otonoke」(週間再生数768.9万回/先週比8.3%減)は13週連続TOP5入り。「オリコン年間ランキング2024」作品別売上数部門で3冠に輝き、初出場となった『NHK紅白歌合戦』でも歌唱した「Bling-Bang-Bang-Born」(週間再生数699.3万回/先週比15.5%増)は2ランクアップの4位となり、累積再生数は6億回を突破(6億359.7万回)した。
6位(先週13位)には、こっちのけんと「はいよろこんで」(週間再生数623.3万回/先週比26.3%増)が5週ぶりにTOP10返り咲き。『日本レコード大賞』では最優秀新人賞を受賞、初出場の『第75回NHK紅白歌合戦』(以下、『紅白』)では白組トップバッターを務め、出場歌手による“ギリギリダンス”で盛り上がった。
7位はOmoinotake「幾億光年」(週間再生数620.3万回/先週比15.1%増)。前週まで3週連続で10位だったが、『日本レコード大賞』『紅白』初出場効果で再生数を大幅に増やし3ランクアップ。累積再生数は3億6711.6万回となった。
10位(先週17位)はDa-iCE「I wonder」(週間再生数522.4万回/先週比21.6%増)が20週ぶりにTOP10に返り咲いた。『日本レコード大賞』と初出場の『紅白』などで、リモコンで動作を止める振付で盛り上げた。
アーティスト別TOP500合計再生数の上位30組のうち、前週を上回ったのは14組(先週18組)。TOP500入り曲数では、1位が前出のとおりMrs. GREEN APPLEの27曲、2位がback numberの21曲、3位がVaundyの18曲、4位がYOASOBIの15曲、5位がOfficial髭男dismの14曲となっている。
【上位トピック】
■B’z、紅白サプライズで3曲が前週比2~3倍の急伸
『紅白』出場歌手が歌唱した曲目が軒並み急上昇した。最も大きな反響を呼んだ初出場のB’zは、特別企画として司会の橋本環奈が主演するNHK連続テレビ小説『おむすび』の主題歌「イルミネーション」をスタジオで披露した。その後、司会陣にもサプライズでNHKホールに登場すると、「LOVE PHANTOM」と「ultra soul」を演奏し、会場は総立ち、ネットも大いに沸くハイライトとなった。3曲はいずれも前週は500位圏外だったが、「LOVE PHANTOM」は週間再生数が先週比3.4倍の141.8万回で99位、「ultra soul」は同2.8倍の114.2万回で135位、「イルミネーション」は同2.0倍の68.0万回で307位にランクインした。
■米津玄師、藤井風、tuki.ら紅白歌唱曲が急上昇
米津玄師は特別企画で6年ぶりに『紅白』出場。司会の伊藤沙莉が主演した連続テレビ小説『虎に翼』のロケ地、愛知・名古屋市市政資料館から主題歌の「さよーならまたいつか!」を歌唱、ラストは主演の伊藤をはじめとする出演俳優らとダンスを繰り広げ、『虎に翼』ファンをも沸かせた。同曲は週間再生数399.3万回(先週比54.9%増)で前週44位→21位に急上昇した。
藤井風は米ニューヨークからの生中継で「満ちてゆく」を披露。カメラ長回しのワンカットで映画のような演出とともに歌い、ラストでは朝日が輝きを放つ圧巻のパフォーマンスで視聴者を魅了した。同曲は週間再生数302.9万回(先週比77.2%増)で前週89位→29位へとジャンプアップした。
『紅白』初出場となった15歳のシンガー・ソングライターtuki.は、2024年度のオリコン年間ストリーミングランキングで3位となった「晩餐歌」をテレビ初歌唱。週間再生数499.8万回で19位→13位に上昇。累積再生数を4億1504.9万回に伸ばした。
このほかにも、30位(先週45位)ILLIT「Magnetic」(週間再生数299.8万回/先週比16.4%増)、32位(先週71位)Vaundy「踊り子」(週間再生数287.4万回/先週比50.3%増)、87位(先週454位)JO1「Love seeker」(週間再生数147.8万回/先週比140.1%増)などが大幅に再生数を伸ばした。
■Mrs. GREEN APPLE「Dear」1億回再生突破 歴代単独1位の11作目
Mrs. GREEN APPLEの「Dear」が、週間再生数184.8万回で62位にランクイン。累積再生数は10,149.9万回となり、累積再生数1億回を突破した。Mrs. GREEN APPLEの累積再生数1億
回突破は通算22作目。自身の持つ歴代単独1位の「アーティスト別1億回再生突破作品数」記録を更新した。本作は、2024年6月に公開された映画『ディア・ファミリー』の主題歌。2024年6/3付週間ストリーミングランキングで6位に初登場し、通算32週でTOP100入りしている。
ORICON NEWS(提供:オリコン)
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音楽
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