ハロプロ「つばきファクトリー」はじめ今年末から来年にかけてアイドルのメジャーデビュー続々
タレメREPORT2016年10月11日1:25 PM
ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「つばきファクトリー」が来年1月にメジャーデビューすることが先月発表されました。人気の「こぶしファクトリー」に続くブレイクが期待されています。相変わらず盛り上がっているアイドルブームの中、他にも今年末から来年にかけても注目アイドルのメジャーデビューが予定されています。引き続き音楽シーンの主役はアイドルのようです。
ハロプロ、ベビメタ、東京女子流、TPD…パフォーマンス力で勝負するグループが次々続々
欅坂46のデビューシングルは新記録を樹立
今年前半も数多くのアイドルグループがメジャーデビューしました。なかでも特に目立つのが「欅坂46」。4月に発売したデビューシングル『サイレントマジョリティー』は初週26万枚以上の売上を記録。女性アーティストのデビューシングル初週売上歴代1位で、初登場1位に輝きました。続く2ndシングル『世界には愛しかない』でも連続初登場1位を獲得。不動の人気を誇っています。
HIPHOPアイドルグループとして長年独自の路線を歩んできた「リリカルスクール」は、今年4月ついにメジャーデビュー。デビューシングル『RUN and RUN』の“スマホジャックふう縦型ミュージックビデオ”は多くの情報番組で取り上げられ、話題になりました。
昨年活動を終了した「アイドリング!!!」のメンバー・佐藤麗奈さんが、所属事務所の後輩とともに今年結成した5人組グループ「マジカル・パンチライン」は、7月20日にアルバム『MAGiCAL PUNCHLiNE』でデビューしました。
「つばきファクトリー」は全員がハロプロ研修生出身で長年培ったスキルが武器
さて、今年末から来年にかけてのメジャーデビュー組で特に注目されるのは、冒頭にも触れたハロー!プロジェクトの新グループ「つばきファクトリー」。2017年1月にメジャーデビューすることが発表されました。昨年『第57回 輝く!日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞した「こぶしファクトリー」に続く新グループで、2015年に6人組グループとして結成。これまでもライブ、イベントに出演したりインディーズでCDをリリースし、デビュー前からすでに多数のファンを獲得しています。
今年8月のイベントで新メンバー3人の加入が発表。9人体制でメジャーデビューに臨みます。「こぶしファクトリー」同様、全員が「ハロプロ研修生」出身。2012年から活動しているリーダーの山岸理子さんをはじめ、「研修生」の厳しいレッスンや、競争の中でもまれてきているメンバーたちだけに、そのパフォーマンス力は「こぶし」に負けず劣らずと評判が高いです。
「こぶし」が力強くグイグイ迫ってくるようなパフォーマンスに対して、「つばき」はどちらかといえばガーリーなイメージで、可憐なパフォーマンスで魅了します。結成当初は事務所の先輩・森高千里さんの『17才』のカバーをしていましたが、曲の雰囲気とよく似合いました。オリジナル曲のレパートリーも増え始め、結成から2年弱でついにメジャーデビュー。長年培ったパフォーマンス力とずっと見続けてきたファンの後押しで、デビューシングルから快調なスタートを切ることでしょう。
正統派から個性派まで注目グループが続々デビュー
11月30日にメジャーデビューする「Maison book girl」は、熱いファンを持つグループ「BiS」のメンバーとして活躍したコショージメグミさんを中心に2014年に結成。彼女に加え、矢川葵さん、井上唯さん、和田輪さんによる4人組グループです。音楽家・サクライケンタさんが楽曲制作、総合プロデュースを行い、音楽のみならず、映画出演、ファッションブランドとのコラボレーションなど多岐にわたって活動を展開し、アイドルファンのみならずさまざまなジャンルのアーティスト、評論家からも支持を得ています。
メンバーたちは正統派アイドルとは一線を画するキャラクターですが、特に元『ミスiD2015ファイナリスト』の矢川さんはショートカットの美少女性に定評があり、正統派アイドルファンからも注目されています。
コロムビア初のアイドルレーベルとして発足した「Label The Garden」から選抜されたメンバー6人が「Flower Notes」として12月7日にシングル『恋花』でメジャーデビュー。こちらは“王道アイドル”といったイメージです。
“アイドルグループ”というカテゴリーではありませんが、You Tubeやインスタグラムで人気に火がついた女の子2人組「まこみな」は10月12日に『てをつなごうよ』でデビューします。
NGT48など今後メジャーデビュー期待のグループも
さらに、そのあとも有力アイドルのメジャーデビューが期待されます。ブレイク大本命が「NGT48」。現在は『Maxとき315号』などのオリジナル曲がAKB48のシングルのカップリングとして収録されていますが、遠くない将来、本格的なCDデビューも期待できそうです。
また活動を休止しているBerryz工房の夏焼雅さんは3人組ユニット「PINK CRES.」(ピンククレス)を結成。8月、自身が所属する「Buomo!」の武道館コンサートで、グループ名やメンバーを発表しましたが、今後の動きにも注目です。
CDが“普通に”売れない時代だからこそアイドルのメジャーデビューが増える!?
現在はCDがなかなか売れない時代と言われます。そんな中、メジャーレコード会社にとっては、まったく一からの新人をデビューさせるよりも、インディーズ活動で数百人でも一定数のファンを持つアイドルグループのほうが手堅く売上の計算がたちます。メジャーデビュー曲でいきなりCDランキングトップテン入りというケースも珍しくありません。アイドルに限らず、若手アーティストのCDの販売促進に不可欠の特典会イベント(握手会、サイン会など)にも、アイドルなら柔軟に対応してくれます。
その一方、インディーズでもメジャーなみに活躍しているグループも珍しくありません。Negicco、アップアップガールズ(仮)は、それぞれNHKホールや日本武道館でコンサートを行うくらいの人気グループになっていますが、メジャーレーベルではなく、タワーレコードが運営しているT-Pallet Recordsからリリースしています。たとえメジャー流通でなくても、タワーレコードは全国ほとんどの主要都市に店舗があるので、メジャーリリースとほぼ状況は変わりません。
メジャー、インディーズ問わず、CD不況のなか奮闘しているアイドルグループたち。いわゆる“握手会商法”の賛否はありますが、現在の音楽シーンをリードする存在となっているのは間違いないでしょう。
文/田中裕幸