あのCMに出ているあの人は誰?CMで気になる俳優・女優をピックアップ!
タレメREPORT2015年7月22日12:00 PM
テレビっ子にとって、番組以外の意外なお楽しみと言えば・・・そう、CMです。欧米では無名の俳優さんを使う事も多く、「CMなんて」と思われがちなケースもあるそうですが、短い時間でインパクトを残し感動すらさせるCMは、むしろ日本では「企業を代表する」責任のあるお仕事と尊敬されるほどです。CMに起用されるのは「旬の売れっ子タレント」だけと思われがちですがそんな事はありませんし、売れっ子タレントのサブで出演していたタレントさんが注目されるなんて例も多々。今回は、CM出演で話題になったり、気になる!と評判になっているタレントさんをピックアップしてご紹介したいと思います。
むしろ相手役が気になる!?
2015年のCMクイーン候補といえば、広瀬アリスさんの妹、鳴り物入りのデビューとなった広瀬すずさんです。大塚製薬の清涼飲料水MATCH、ロッテのチョコレート・ガム、結婚情報誌ゼクシィ、携帯電話会社ソフトバンク、JR、明星のカップ焼きそば、富士フィルム、東京ガス、国の熱中症予防キャンペーンなど、数えきれないほどのCMに出演されています。
そんな中、夏の定番商品デオドラント化粧水シーブリーズのCMが甘酸っぱいと好調です。毎年女性が主人公でしたが、今年は広瀬すずさんとW主演で俳優の中川大志さんが登場。実際は同学年のお二人ですが、中川さんは広瀬さんのテニス部の先輩として、先輩特権を生かし「(練習に)付き合って」と、カマかけアプローチで広瀬さんを翻弄します。いちいち反応してしまう広瀬さんがかわいく、一方落ち着いた告白を魅せる先輩役の中川さんが大人っぽくてカッコイイと評判です。
子役から活躍されている中川さん。『家政婦のミタ』などに出演されていたので覚えのある方も多いのではないでしょうか?『おはスタ』や『ピラメキーノ』など、子ども番組にも出演されていましたし、若年層の方には懐かしい顔でもあります。雪ミルクのCMでは「キャラの濃い娘の彼氏」として主演。りりしい中川さんとさわやかな中川さんが両方楽しめ、主婦層の心もがっちりとつかみそうです。もともとダンスが得意という中川さん。CMでは美声も披露されていますし、CMだけではなくドラマや舞台での活躍も楽しみですね。
また、毎年相手役が変わる川平慈英さん出演の健康ドリンクヘパリーゼのCM。今年の相手役の女性は表情豊かでコミカル。「どっかで見たことあるけど誰?」とひそかに話題になっています。彼女は小学生で『美少女戦士セーラームーン』黒猫ルナ(人間体)でデビュー後、雑誌モデルや特撮番組の出演で人気の女優、小池里奈さんです。
現在21歳。衣装チェンジの多いCMのため、衣装によっては大人っぽかったり子どもっぽかったりと、さまざまな表情を楽しむ事が出来ます。これまでも女優として数多くのドラマに出演されていましたが、今後の役の幅が更に広がりそうですね。
CMで評判になり、一気にスターダムにのし上がった俳優陣
過去にCMで話題となり、ドラマなどに引っ張りだこになった俳優さんと言えば、2003年からDoCoMoのCMに出演し続け、2010年からのJT(日本たばこ産業)のCMでお茶の間に浸透した山中崇さん。インディーズ映画に多く出演されていましたが、その抜群の演技力はCMの説得力を増しています。最近では朝ドラ『ごちそうさん』などでも個性的な文士室井を演じ、その知名度を大きく上げました。
似たような状況で一般知名度を上げているのが、現在『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で主人公の父を演じる矢柴俊博さんです。早稲田大学の演劇サークル出身の矢柴さんは、アルバイトをしながら劇団主宰などをされていましたが、2000年に主演・演出を務めた作品が小劇場フェスティバルでグランプリをはじめ、賞を総なめ。その後、芸能事務所に所属します。
そして2004年のみずほ銀行のCM出演から、どんどんCMのお仕事が増えていきます。宅配ピザやトイレ掃除、銀行、自動車、歯みがき粉、お酒、パソコン。商品を選ばず、商品の良さを伝える矢柴さんの演技力や淡々としたナレーションは見事。卓越した演技力と、演出家ならではの間の取り方などもあったのでしょう。CM業界にはなくてはならない人材となりました。実はドラマや映画の出演本数も多い矢柴さん。あの独特の雰囲気を活かした“矢柴さんにしか出来ない役”で、今後更に活躍の場を広げて行くことでしょう。
女性では、過去にはミスタードーナツのお母さんなど、たくさんのCMに出演されている中村優子さんも注目です。2013年から東京ガスのコンロのCMに出演。綾野剛さんと綾小路きみまろさんを比較するという少し失礼なCMですが、綾小路さんに対する無表情と、綾野さんに対するはにかむ笑顔とのギャップが話題となりました。
実は中村さん、主演映画『火垂』でストリッパー役を演じ、ブエノスアイレス映画祭主演女優賞を受賞。同作品はカンヌ映画祭でも上演されました。その後も『ストロベリーショートケイクス』でデリヘル嬢を演じ、ヨコハマ映画祭で助演女優賞を受賞。数々の映画で難しい役を演じる演劇界の隠し玉(?)です。最近では、松岡修造さん出演の日清麺職人のCMで、夫にイライラする主婦役を演じられています。静かに怒ったり、静かに微笑んだりと、演技の中で彼女の美しさが際立ち、さらにその印象を深めています。
CMでインパクトを残す俳優・女優さんはやはり演技力がしっかりされています。これからもたくさんの魅力的な俳優、女優さんがCMから注目され、ブレイクしていくと思います。録画文化が進み、CMを飛ばして番組を視聴される方も増えている昨今、CMもひとつの作品としてご覧になってみてはいかがでしょうか?周りより先に“気になる俳優さん”と出会えるかもしれません。
文/藤原ゆうこ