『まどか26歳』衣装&持道具担当

#木村多江#高橋ひかる#佐藤隆太#鈴木伸之#佐々木希

エンタメNEWS2025年3月17日9:00 AM

火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』の場面カット(C)TBS

 俳優の芳根京子が主演を務める、TBS系火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(毎週火曜 後10:00)。いよいよ3月18日に最終回を迎える本作。これまで描かれてきた2年間という月日を彩ってきたまどかたちの衣装。その期間の成長をそっと支えてきた聴診器などの小物。それらのこだわりについて本作の衣装と持道具担当のスタッフが裏話を教えてくれた。

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 まどかたち研修医たちの成長を描く本作では、月日の移り変わりが早く感じられる。その月日の移り変わりが一番変わって見えるのが、個性豊かな衣装の数々だ。

 横浜DeNAベイスターズが好きなまどかは仕事帰りに、そのまま野球観戦へ行く日も。そんな日のスタイリングについて、「球団のユニフォームを着ることを意識して、わりとカジュアルな服装にしました。ボトムスはデニム素材のアイテムが多いですし、スカートはタイトなものを選んでいます。どうしてもチームカラーの青色のアイテムが増えてしまいがちですが、監督から『いろんな色を入れてほしい』というリクエストがあったので、明るい色使いを意識しました」と明かす。

 その中で、青色を意識したアイテムが“トートバッグ”だ。「季節が変わったことが分かるように、1年目の冬が描かれた第4話からキルティングのトートバッグに変更し、2年目の春が来た第7話から最初に持っていたコットンのトートバッグに戻しました」とさりげないところまで季節の移ろいを演出。

 「ボトムスは着回しつつ、トップスは春になるとブラウスやスウェット、秋冬ではそこにニットを追加することで、季節が分かりやすくなっているかなと。部屋着は2年通して同じものを着ているんです」と、着回しすることでまどかのキャラクターがぶれない工夫がされている。

 まどかを取り巻くキャラクターのスタイリングにも工夫が。鈴木伸之演じる菅野尊は、まどかたちの指導医という立場から落ち着いた色味や、シンプルなアイテムをチョイス。先輩らしく少し質の高い素材の衣装を選ぶことで、菅野らしさを出している。

 一方で、まどかと同期の尾崎千冬(高橋ひかる)、五十嵐翔(大西流星)、桃木健斗(吉村界人)、横川萌(小西桜子)は、まどかと並んだ時の色味のバランスが意識されている。千冬については「しっかりと物事を考えているクールな人物。とはいえプライベートでは婚活をしていたりもするので、クールに寄りすぎずおしゃれさも意識しています」という。桃木については「Tシャツやスウェットに色を多用しました。一番原色を使うことが多かったです」と一時は芸人を目指していた“桃木らしさ”を意識した。

 萌のスタイリングは監督たちからのリクエストである“女子力が高い雰囲気”を意識したという。「足を見せるようなスタイリングにしたり、デコルテが見えるような首元が広めのアイテムなどをたくさん使いました。その中で、全身真っ白になったり、真っ黒にならないよう、色を足すなどのアレンジをしました」。

 五十嵐は、大学の同級生であるまどかと千冬といろんな話ができるかわいらしい男の子を意識したアイテムを多用。色使いも明るい感じに。また刺しゅう好きという設定から「第3話でつぼみの刺しゅうが縫い込まれているワッペンを手作りしていましたが、他にも刺しゅうが入ったパンツをはいていたりするんです」と伏線がはられていたという。

 木村多江演じる消化器内科医の手塚冴子は、仕事中と完全オフの時と2パターンの服装があるという。その差を際立たせたい時は、「白衣の下に医療用スクラブ(半袖Vネックの医療用白衣)を着てもらって差をつけるようにしました」と明かす。

仕事着については、「フレアスカートのようなひらひらしたスカートではなく、シュッとしたシルエットのタイトなスカートに。トップスは、華やかな色・柄のボウタイブラウスや、襟がついたブラウスで華やかになるように意識しました」と、白衣の下に着るものまで意識。

 「第1話では、医局の時はボウタイを前で1回結んで、ネクタイみたいにしていたんです。その後の女子会の時はボウタイを後ろに回してリボン結びにして、ちょっとした見え方の差を出しました。そうやって着方を変えるだけで、冴子さんはオンとオフを切り替えているんだなと分かってもらえたら」と木村本人とも相談をしながら、アイデアを入れ込んでいる。

 佐藤隆太が演じる救命救急センター長の城崎智也がよく着ているプロレスラーのグッズパーカーはオリジナル。「第4話の台本に、成田友梨(佐々木希)が城崎先生が着ているパーカーをじっと見るシーンがあったんです。その中で監督から『パーカーを作りたい』という話が出ました。なので、医局でリラックスしている時や辛いラーメンを食べている時などに何気なく着ていたり、椅子に引っかけていたりして、第1話くらいから映り込むようにしていたんです」と裏話を教えてくれた。

 奥田瑛二が演じる診察部長で泌尿器科医の角田茂司については、最初は謎の男という設定だったことから医師に見えないようなスタイリングにしたという。また、医師だと明かされてからも角田は診察の時以外に病院内で白衣を着ていないことが多い。患者に近く、話しやすくするための工夫で、その素材について「患者さんに寄り添うような色味や温かみのある素材を意識」したそうだ。

 私服姿だけでなく、医療用スクラブの色やデザインもキャラクターのイメージから広げていった。医療用スクラブについて「科によって色が変わるだけで、個人で変わるとは思っていなかったんです。そうしたら、人それぞれ色が違うこともあると知って、1人ひとり被らないような色とデザインを振り分けるのがすごく大変でした」と苦労があったそうだ。

 まどかはピンクの医療用スクラブを着ているが「原作のまどか先生がピンクの医療用スクラブを着ていたので、プロデューサーも私もぜひ着せたいと思っていたんです」という理由があった。しかし、「ピンクの医療用スクラブで果たして医師らしく見えるのか。医療のリアリティを描くドラマで、どう見えてくるのかが、実際に着てもらうまで分かりませんでした。ピンクといってもさまざまな色味がありますし、シルエットもさまざま。カメラを通すと色の見え方も変わってくるので、撮影部さんや照明部さんにも確認してもらって、今のピンクの医療用スクラブになりました」と試行錯誤のすえ決定したものだと教えてくれた。
まどかたちが身に着ける聴診器や靴にもこだわりが詰まっている。これらは“持道具”と呼ばれ、まどかたちらしさを増進する役割を担っている。「発売されている原作のコミックエッセイを隅々まで読み、キャラクターの特徴や外見、性格など、私が担当する部分でどれほどまどかに近づけられるか考えました」と個性を見つけるために何度も読み返したそうだ。

 役のイメージや本人の好きな色、担当カラーを取り入れて、1人ひとりの個性が出るように数多くのアイテムを用意したという。特に聴診器、ペンライト、印鑑については「衣装合わせの際に、実際に作中で着用する医療用スクラブ、白衣を着てもらい、物をポケットに刺しながら何色が合うかなど監督やプロデューサー、ご本人たちとも話し合い決定しました」と裏話を明かしてくれた。

 まどかたちの足元に注目してみると、スニーカー姿が多く見られた。「実際の医療現場でもスニーカーを推奨しているそうです。なので、皆さんにも長時間履いていても疲れにくいスニーカーやサンダル、パンプスを用意しました」と言い、長時間撮影に挑むこともある演者たちからも評判がよかったという。

 「第6話で描かれた(まどかの大学の先輩で消化器外科・医師の)遠山瑞希(堀田茜)の結婚式ではパンプス、第7話で描かれた地域の病院が親睦を深めるために行われたボウリング大会では冴子のボウリングのグッズなども用意しました」と医療現場だけでなく、日常生活も描いている本作ならではのエピソードも。アイテム1つひとつに目を向けてみると、至るところにまどかたちらしさが散りばめられている。

#シンプル#奥田瑛二#佐藤隆太#鈴木伸之#吉村界人

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