「鯨よ!私の手に乗れ/りぼん」古稀記念2作連続公演
公演・公開情報2025年1月7日5:58 PM
古稀記念2作連続公演
◆あらすじ
【鯨よ!私の手に乗れ】
架空の地方都市の町、山崎県山崎市にある介護施設に神林絵夢がやってくる。
ここは母・生子が入所しているのだ。
久しぶりに見舞いにきた神林絵夢。
母・生子は認知症で、絵夢の弟・公男やその妻・美代子が世話をしているものの、二人が誰かはわからない。
絵夢が60歳になるまで演劇を続けてきたのは母のおかげ。
晩年ぐらいは自分のために自由に生きてほしいという思いとは裏腹に、時間や規則に縛られて暮らす母の様子を見て絵夢はショックを受け介護士たちに不満をぶちまける。
介護施設には元美術教師だった藍原佐和子、看護婦のように振る舞う涼子ら入所者、ヘルパーとして働く水島貴子と生子と同世代の人々がいる。
彼女たちは次々に語り出す。
彼女らは40年前に解散した劇団のメンバーで、主宰が行方不明になったため上演できなかった作品をいつかやりたいと約束をしていた。
生子もその劇団のメンバーだった。
ところが彼らの持っている台本は、認知症の患者が認知症の老人を演じるというもの。
悲しい結末を知った介護士が途中から破り捨ててしまっていた。
その状況に絵夢は台本を書くと言い出す――。
2017年に上演された本作品。
『演劇』を通して人生を見つめる。
人生の中に「演劇」がある力強さを今一度、現代に問いかける。
【りぼん】
現代の横浜。
「すみれ」、「百合子」、「桜子」3人は関東大震災後に建てられ、最近取り壊された「同潤会アパート」の同じ住人であった。
彼女らが住むアパートには、シベリアで抑留されていた夫を持つという「春子」、影を背負う謎の老女「馬場」ら、過去に心の傷を負った女性たちが支え合いながら暮らしていた。
そしてそれぞれに「水色のりぼん」の記憶を持っていた。
一方、欲情すると水色のりぼんを吐くという奇病を持つ青年「潤一」は、母の遺骨を探す旅の途中、横浜で“浜野リボン”と出会う。
リボンは、赤子であった自分の胸に水色のりぼんを縫い付け、墓場に捨てた母の消息を求め、娼婦であった母を知る人物の目に留まるようにと、自らを娼婦の姿に変え、横浜を徘徊している青年と出会った。
母から体に水色のりぼんを十字架のように背負わされる2人は、その謎を解くために鍵となる「同潤会アパート」へと向かう。
まるで水色のりぼんが彼らを引き寄せるように……。
同潤会アパートで潤ーたちと春子らアパートの住人達は初めて出会い、皆の生い立ちと記憶の謎が明らかになってゆく。
住人の一人「春子」は愛娘を夫に殺されたという過去を持っていた。
戦後娼婦として働かされたという春子の境遇に逆上した夫が春子と娘とを見間違え、首をりぼんで絞めてしまった。
そして、実は愛娘の死体のお腹から産まれたのが潤ーであった。
2003年に上演、2007年に再演された本作品。
未だ混沌と尽きない悩みの最中にある現代日本で蘇る。
バンドネオン・ピアノ・ギターの生演奏と共にお送りする音楽劇。
◆作
渡辺えり
◆演出
渡辺えり
◆出演
【鯨よ!私の手に乗れ】
木野花 三田和代 黒島結菜 北村岳子
広岡由里子 土屋良太 桑原裕子 深沢敦
小日向星一 黒河内りく 串田十二夜 小日向春平
小出奈央 春可直子 松井夢 福間むつみ
吉田裕貴 藤浦功一 岡野一平 手塚日南人
宇梶剛士 ラサール石井 アイザワアイ 菅野久夫
佐藤俊彦 椎木美月 翠月瞳 宮下浩行
夢乃 青井想 金井ひとみ 鈴木楓加
東宮綾音 南条采良 森嵜未弓 佐藤舞希子
川波幸恵 近藤達郎 渡辺えり
【りぼん】
室井滋 シルビア・グラブ 大和田美帆 広岡由里子
深沢敦 土屋良太 大西多摩恵 吉田裕貴
小日向星一 福間むつみ 藤浦功一 小出奈央
松井夢 ラサール石井 宇梶剛士 春可直子
岡野一平 串田十二夜 黒河内りく 小日向春平
手塚日南人 アイザワアイ 佐藤俊彦 椎木美月
翠月瞳 宮下浩行 夢乃 青井想
金井ひとみ 鈴木楓加 東宮綾音 南条采良
森嵜未弓 佐藤舞希子 川波幸恵 近藤達郎
渡辺えり
◆日程・会場・チケット
【東京公演】
2025年1月8日(水)~1月19日(日)
・本多劇場
<チケット価格(税込)>
平日公演
一般/当日引換券 \10,000
学生/当日引換券 \4,000
土日公演
一般/当日引換券 \11,000
学生/当日引換券 \5,000
【山形公演】
2025年1月22日
・山形市民会館
<チケット価格(税込)>
一般/当日引換券 \8,000
学生/当日引換券 ¥4,000
詳細は公式HPにてご確認ください。
公式HP:https://office300.co.jp/kokikinen.html