若手俳優のブレイク分析!「テニミュ」から続くサクセスロード!?

#ビジュアル#そもそも#テニミュ#キャラクター#ミュージカル

タレメREPORT2015年6月3日2:55 PM

(C) 許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C) 許斐 剛/集英 社・テニミュ製作委員会

「テニミュ」ってご存じですか?舞台ファン増加に一役買った「テニミュ」とは、週刊少年ジャンプのマンガ『テニスの王子様』をミュージカル化した「ミュージカル『テニスの王子様』」の略です。

2003年の初演時は席が半分程度しか埋まらない中のスタートでしたが、あれよあれよと口コミで大ヒット。千秋楽のチケットは抽選でしか手に入らないレアチケットとなり、3ヶ月後には再演の運びとなりました。現在は3rdシーズンに突入し、今年2015年3月には観客動員数200万人を超えるほど!日本のミュージカルのあり方をかえた作品ともいえます。

そもそもテニミュとは?

『聖闘士星矢』や『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルを手掛けた松田 誠氏がプロデュース。三ツ矢雄二氏作詞の漫画の台詞を基に作られた心に刺さる歌詞が見事にキャラクターにマッチし、世界観を作りだしています。また、原作のキャラクターのビジュアルを忠実に再現した風貌や、「部活に命を賭ける少年たち」と「舞台に命をかける若手俳優」がシンクロし、アニメのキャラが画面から出てきて、本当に動いて本当に涙を流しているかのような感動を与えると評判です。イメージにあった曲を的確に付けることによって、場面転換や人物の移動がとてもわかりやすいところも好評価の理由の一つでしょう。

現在オーディションには何百人もの俳優が挑戦します。ビジュアルや演技力歌唱力はある程度必要ですが、それ以上に「どれだけキャラクターに近いか?」が選考基準になっています。大勢のなかから、駆け引きなしにもっともキャラに近い性格・ビジュアルをセレクトするところもファンには嬉しく、ヒットの要因といえるでしょう。キャラの性格的に近いなにかがあるからこそ、自然とそのキャラクターに近い行動や表情を引き出し、ファンもリアリティを感じるのでしょう。

俳優としてサクセス出来る?

前述した通り、「テニミュ」は人気俳優を見出してヒットさせる作品ではありません。作品に適した俳優であれば新人でも起用しますし、逆に演技力がありビジュアルが良くても適していなければ不採用になります。

「テニミュ」出身俳優として大ブレイクした俳優といえば、やはり城田 優さんと斎藤 工さんのお二人でしょう。城田さんは青学2代目手塚部長を演じました。独特の落ち着きと持ち前の歌唱力で、現在はミュージカル界に欠かせない人材となっていますよね。1stシーズンで忍足侑士役を演じた斎藤さんは、その自由人ぶりなど、演技力以上にそのオチャメさも注目され、人気を博しましました。

斎藤さんはそれまでもドラマやバラエティに出演されていましたが、テニミュ出演によって、より濃いファンを獲得したのは言うまでもないでしょう。

舞台経験を積むことができ、アクションに近い動きもしなくてはならないため、ヒーロー系への出演が多いのも特徴のひとつです。ヒーロー系俳優の桐山 漣(丸井ブン太役)さん、相葉裕樹(不二周助役)さん、桜田 通(越前リョーマ役)さん、小西遼生(伊武深司役)さん、加藤和樹(跡部景吾役)さんなども人気となり、次作へきっちりつなげましたし、根強いファンを獲得し次々と舞台やドラマへと出演されています。

仮面ライダーディケイド役を演じた井上正大さんは、「テニミュに出て跡部がやりたい」という強い意志で芸能人になったほど。ディケイド前には見事に跡部役を演じられています。どの方も、根強いファンがおり、舞台やドラマなど安定して出演している、そんな印象があるのではないでしょうか。一時病気でお休みされていましたが、宍戸 亮役の鎌苅健太さんなども、安定した演技力とキュートな笑顔で未来が期待される俳優(声優)さんです。

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超人気舞台作品「テニミュ」。とはいえ「テニミュ」に出演したからといって、その後に繋がる確実なルートがあるわけではありません。しかし、俳優達の成長を間近に見ることができ、親近感を持てるという特徴から、ファンの愛情が深く、テニミュを支えていこうという強い意気込みも感じます。ファンは多少演技や歌に難があったとしても、そこからの成長を楽しみにしているのです。

つまり、新人であっても、キャラクターとマッチしていれば、成長の場が与えられ、ファンが応援してくれます。チャンスを生かすも殺すもその俳優次第ではありますが、「根強いファンの支え」というかけがえのない宝を得られることは、その後の俳優業のステップアップに必ず役に立つことでしょう。

文/藤原ゆうこ

(C) 許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C) 許斐 剛/集英  社・テニミュ製作委員会

 

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