太鼓持ち芸人から学ぶ!先輩・後輩・居場所も大事!空気も読んで円滑なコミュニケーションを!

#太鼓持ち#コミュニケーション#イメージ#気遣い

タレメREPORT2015年5月10日10:55 AM

人気バラエティ『アメトーーーク!』で「中学の時イケていないグループに属していた芸人」「運動神経悪い芸人」と、ネガティブイメージで頭角を現したサバンナの高橋茂雄さん。先輩に媚をうる「太鼓持ち芸人」、料理やお風呂や漫画の知識などを披露し、サブカル系トークにも強く、テレビで見ない日はないほどです。

「太鼓持ち」というと、どこか媚びていてあざといイメージを持たれがちですが、先輩を立てつつも自分を下げ、しかも「太鼓持ち」であることを自称することで、あえてダークなイメージをつけて周りを決して貶めないという、周囲をすべて幸せにする素晴らしい人材ではないでしょうか。「自分は太鼓持ち」「よいしょしている」と公言し、あえて道化を演じていますが、太鼓を持つのはとても大変です。ドラマ『太鼓持ちの達人』も好評でした。昨今、「太鼓持ち」のイメージが大きく変わってきているといえます。

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こまめな連絡、こまめな気遣い

太鼓持ちには、こまめな連絡と気遣いが必要です。著書『後輩力 凡人の僕が、友だち5000人になれた秘けつ』の売り上げも好調なカラテカ・入江さんも、人間関係を円滑にするのに日々の努力を惜しみません。友人の誕生日を覚え、彼女や奥様などの先を越さないようにその日の0時03分に連絡。お正月は3日かけて「あけましておめでとう」の連絡をするなど、その相手の気持ちを考えた行動は、単純な「ごますり」ではなく相手への尊敬や気遣いが見えます。苦手な人に対しても「(この人は)人付き合いの苦手な帰国子女」と思い込むことでストレスを溜めずにそれなりの付き合いをしているそうです。

サバンナの高橋さんも、おごられる際に「うまそう」「うまい」「うまかった~」と感動と感謝を伝えるなど、「ありがとう」の気持ちを細かに伝えているとの事。ただ単に持ち上げるだけではなく、してくれたことにきちんと感謝する、その感謝は義務ではなく心を込めて相手に伝える、そんな当たり前のことが自然にできる、感謝できる人でいる事こそ、先輩や他人にかわいがられる秘けつなのではないでしょうか?

後輩力は愛

和田アキ子さんの番組などで、和田さんと周囲をつなぐ役割を果たしている勝俣州和さんなども、後輩力の強い芸人さんといえるでしょう。仕事で行き詰った際にピノキオを見て、「主役にはなれないけど、自分にできることを精一杯出して、みんなを楽しくできれば」と永遠の若手タレントとしての地位を確立しました。2013年には最も多くゲスト出演したタレント1位になっています。

太鼓を持てるということは空気が読めるということ。下手に「いいこと」「かっこいいこと」を言おうとせず、中和につとめ場を和ませる頭の良さが必要です。ピースの綾部さんや平成ノブシコブシの吉村さんなども、場を中和しようとしている姿が見られますね。懸命に場を和まそうとする姿やきちんと先輩を立てようとする姿は、例えそれがあからさまであったとしても「気を使ってくれている」と思うと、周りの先輩陣も悪い気はしないのでしょう。

空気が読めるバイプレイヤー

太鼓持ちとは少し違いますが、2013年出演数ランキング2位のハリセンボン近藤春菜さんなども、歌手のKARAやPerfume、女優の吉高由里子さんなど、お笑い系以外の方とのお付き合いも多く、人付き合いが上手な方といえるでしょう。番組内でいじられてもすぐに対応できる適応力。空気を読むだけでなく、どんなボケにも対応できる知識もあります。お父様が警視庁の警視(5番目の階級、全体の2.5%)まで出世されていることを考えても、実力と世渡りの両方を兼ね備えた稀有な芸人さんといえるのではないでしょうか。

きちんとお礼やあいさつが出来る、人に親切にできる、そういった根底の人間性があるからこそ、太鼓持ちというマイナスイメージを前面に出しても、多くの人から愛されるのかもしれません。ただむやみに相手を持ち上げるのではなく、相手を心から尊敬し、常に努力する姿勢を見習って、私達もポジティブに生きていきたいものです。

文/藤原ゆうこ

 

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